≪ストーリー≫
「 空のビードロ 」
松之助は八つのときから奉公に出され、寂しく貧しい生活を送っていた。
じつは、日本橋の大店である廻船問屋兼薬種問屋・長崎屋の若だんなとは腹違いの兄弟であったが、
とうに縁を切られ、実の母とは死に別れ。
義理の父とは折り合いがあわず、孤独な身の上だった。
そんな松之助が奉公している桶屋・東屋で、犬猫が殺されるという不可解な事件が次々と起こる。
最初は気味悪く思っていただけだったが、やがてその事件が、 松之助の人生を変えることとなり……。
これは、墨壺との対決 『 しゃばけ 』 の裏で起こっていた、もうひとつの物語。
「 畳紙 」
紅白粉屋・一色屋のお雛は、見る人が驚くほどの厚化粧だった。
左官の漆喰のようだと陰口を言われても、素顔で人と接することが怖くて、
どうしても厚化粧をやめることができず、一人で悩んでいた。
そんなお雛が、ひょんなことから長崎屋の妖 ( あやかし ) ・屏風のぞきに悩みを打ち明けることになる。
普段から憎まれ口ばかりを叩いている屏風のぞきは、
「 化粧を落とすなんてわけないことだろ 」 と言い放つのだが、お雛の心は頑なで……。
へそまがりな妖が、意地っ張りな人間の娘を笑顔にしようと奮闘する物語。
≪収録内容≫
◆本編
・9/5 ( 火 ) 公演
◆特典映像 ( 予定 )
・メイキング
・バックステージ映像
≪キャスト≫
平野良
藤原祐規
他