商品詳細
<内容>
「雪平、撃っていい?」
「ああ、うん」
海抜高度一七四〇メートル。雪平たちを乗せた浮船<峰越>は、日本海上空に浮かんでいた。
奉天を飛びだし、命からがら祖国へと帰り着いた<峰越>とその乗組員たちは、いまや何の因果か
日本鯨軍の防空隊に組み入れられ、約千メートルの距離を隔てて、ロシアの巡鯨と対峙しているのだ。
「て」
自分に短く号令をかけて引き金を引くクニ。長く煙の尾を引いて、敵鯨に飛んでいく鳥雷。
それは、彼らにとっていまいち現実感の薄かった戦争が、本当の意味で始まった瞬間だった。
戦火に燃える空で、ちっぽけな浮船は生き延びることができるのか!?
シリーズ第二弾、登場!
出版社:SBクリエイティブ
GA文庫
著者:大西科学
挿絵:refeia
ISBN:9784797352696
(C)イラスト/refeia
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